ラサ

ここまでの旅で何から何までツアー任せの旅をしたことが無かったせいか、それとも居心地の良い成都を離れるのが名残り惜しいせいか、どうも「チベットへ行く」という実感が湧かない。
せっかく香格里拉から木や花のある暖かい成都に戻ってきたのに、またあの荒涼とした山だらけの場所に行くってのもねぇ。
でもナムツォ湖は見たいし、エベレストは絶対見たい。
なによりチベット仏教の中心地というものが、中国に取り込まれた旧チベット圏とどう違うのかも興味があった。

成都駅でイモ洗い状態になりながらラサ行きのホームに着くと、まぁ当然ラサ行きの列車が待っていて、ようやく実感が湧いてくる。
列車や船というのはとりわけ強い「旅」の匂いがする乗り物だなぁとか考えてると、テンションがジワジワ上がってきた。

ラサ行くどー！

ラサまでは成都から二泊三日の旅になる。
さぞかし暇だろう。


１日目
テンションの上がった状態で窓から外を眺めるも真っ暗。
出発して１時間くらいで就寝時間になって車両も真っ暗。
寝るか。

２日目
起きるともう眺めはあの荒涼とした風景に。
木が一本も生えてない山がひたすら続く。
深夜特急５巻（トルコ・ギリシャ編）を読みながらサバサンドに思いを馳せては昼寝する、というのを繰り返した。

食堂車に移動するときにウワサの硬座車両を拝見。
寝台車から食堂車に移動するには途中、硬座の車両を通らなくてはいけない（設計おかしくね？）。
車両の連結部分から人がゴミのように寝てる。
寝てるヤツもいれば、賭けカードをしてるヤツ、カップラーメンを喰ってるヤツ、タバコを吸ってるやつも。
スラムだ・・・ここは。
人にぶつかることを気にしてたら前に進めない。
よかった・・・ケチって硬座にしなくて・・・。


３日目
相変わらずの山、山、山。
だけど険しさとデカさが荒々しくなってくる。
途中世界最高の標高にある駅（名前しらん）を通過。
味気ない。ちょっと停まるくらいの心意気は無いのか。



チベット高原に出たのかな
地平線が見えない
いや、見える


なんたら湖
でかー

とかしてると、ようやくラサに到着。
着いたー！！ウォウ ウォー！


駅を出ると公安と軍隊がうじゃうじゃ
駅を撮っただけでいきなり自分らを撮られたと勘違いした軍人に
「ノーピクチャー」
とか言われた
うっさいハゲ！
お前らなんか撮るか！ペッペッ


街中は装甲車やら軍人が行進しててヤナ感じ
でも地元民にとっては普通なんだろう、普通だった


チベットで一番古い寺、ジョカン寺
みんな寺の前で五体投地してる
世界遺産らしい
８５元


みんな真剣


本堂の様子


ラサと言えばこれ、ポタラ宮
昔はチベット政治の中枢だったらしいけど今じゃダライ・ラマは亡命してもぬけの殻
ただの観光地と化している
同じく世界遺産
１００元！！


本殿、、、というのか本丸というのか
ダライ・ラマの寝室とか王妃の寝室とか、歴代のダライ・ラマの仏像があるところ
ガイド付きで入ると１時間で出なくてはいけない
こっちゃ金払ってんのにゆっくり見ることも許されない
中は写真もダメ
でも楽しめます


初日に食べたチベット料理セット
そのなかのツァンパという小麦？を水で練り合わせてある料理
・・・料理？
味は・・・アレでした
チベット料理は美味しいのとアレなのが幅広く楽しめます
右上に写ってるスープは超アレだった

次は日帰りでナムツォ湖に行きます。

コメント 4

毎回のしっかりした、写真を見ながら一緒に旅をしてるような思いです。　楽しみにしてますよ。　昆明あたりのノリでもっと書き込んでください。　
by ３０年前のヒッピー (2011-05-09 03:01) 

スープはアレでしたか。黄龍のあたりで同じようなの食いましたが美味かったけどなー。
by けい (2011-05-09 11:50) 

＞＞ ３０年前のヒッピーさん
おお、大先輩ですね。
コメントありがとうございます。
どうやら書いてる時のテンションで人格が変わるみたいです＾＾；
ノリが維持できないんでしょうねぇ。
昆明のノリで頑張ります。
by ヨシ (2011-05-10 03:00) 

＞＞ けいさん
ヤクの肉を使ってるんですけど、、、めっちゃ臭うんですよ。。。。
生物が腐ったような匂い。。。うぷ
by ヨシ (2011-05-11 00:25)